PROMISERING 



97年リリースのpromiseringの2nd「nothing feels good」


このアルバムを聴くたびに、大袈裟だが「この世に音楽があってよかった」と思う。


私は彼らのアルバムのなかでは「wood/water」が好きだが、気分によって「やっぱりvery emergencyが一番好きだ」と思うこともある。そしてこの「nothing feels good」に関しては人に貸して返ってこなかったり、引越しの際に失くしたりして3回買っている。

3回も同じアルバムを買うなんて、人から見たら本当に馬鹿げているかもしれない。(というか、本当に馬鹿なんだけど…)

でもやっぱり必要なのだ。
そんなことを考えていたら、このアルバムが一番好きなのかもしれないと思うようになってきた。



そしてその思いは年数が経つにつれて、大きくなっているような気がする。

単に私が歳をとっただけなのかもしれないが、最近このアルバムを聴けば聴くほど良さを実感する。
上手くは言えないが、忘れていたものを思い出させてくれるような感覚。あるいはもう失ってしまったものを懐かしく思う感覚。

ポップなんだけれど、ただ単にポップなだけではなく何かの塊を必ず心の中に残す音楽。(この感覚はゲットアップキッズの音楽にもある)


はっきりと言葉で言い表すことができないのがとても残念なのだけれど、良い音楽には種類は違えど必ずこういう想いを抱かせるものがあるような気がする。そしてそれは聴けば聴くほど増してくるもので、一時的なものではないのだ。

ジェフ・バックリィやゲットアップキッズやニルヴァーナのように。

それぞれ音楽性は違うけれど、何かを必ず残していく。



この「nothing feels good」も私の中ではそんなアルバムになる予感がする。

これを聴いては何かが残り、そしてまた明日からのことを考える。

OCEAN COLOUR SCENE 



更新をサボっている間にもう7月も半分終わってしまった…。
ちょこちょこ覗いて下さっている皆さん、本当にすみません…。



今日はocean colour sceneの97年リリースの3rd「marchin' already」を。

ocean colour sceneといえば前作「moseley shoals」の評価が高いようですが、私はこの「marchin' already」が好きだ。



「moseley shoals」は確かに良い作品だと思う。
1曲目「riverboat song」を聴いた時は素晴らしく良いと思った。
しかし、1曲目が素晴らしすぎたせいなのか、2曲目以降はどうもインパクトに欠ける。どの曲も悪くはないけど、特に良いとも思わなかった。

その「moseley shoals」の1曲目「riverboat song」を上回るのが「marchin' already」の1曲目「hundred mile high city」だ。


とにかくこの曲のギターは恐ろしく格好良い。と私は思う。

高速で疾走しながらうなるギターの音。
切れの良い小刻みなギターの音。

アルバムで聴いても充分格好良いのだけれど、彼らがライブでこの曲を演奏した時は、やはり生音…それはもう凄まじかった。

そしてそのギターの派手さにも負けない、しっかりと響くリズム。
「重い」と言うより、「しっかり」という表現のほうが、私の感覚に近い。うわついたところがないので安心して聴ける。



私が彼らの音楽を好きな理由は、どんなタイプの曲もさらっと格好良くこなしてしまうところ。
「hundred mile high city」のような疾走感のある曲も素晴らしいのだが、2曲目「better day」5曲目「debris road」などしっとりした曲もまた素晴らしい。

バラードでも単に「いい曲」と言うのを超えてしまえる格好良さがある。

7曲目「get brown away」は切ないメロディーと渋いギターで泣かせてくれる。
心地よいリズムと、静と動が上手く組み合わせられていて感動する。


いつまでも聴き続けていても純度の落ちない素晴らしいアルバムだと思う。


試聴はこちら(myspace)

RETSIN 



retsinの3rd「cabin in the woods」

retsinは私の大好きなシンガーTara Jane Oneilと、cynthia lynn nelsonの2人の女性によるユニット。

Tara Jane Oneilはこのアルバムのジャケットや自身のアルバムのジャケットのアートワークも手掛けている。以前にも書いたが、様々な楽器を演奏し、アレンジから録音までやってしまうとっても多才な人だ。

私はcynthiaについてはあまりよく知らないのだが、ルビー・フォールズというバンドをやっているらしい。(こちらはまだ聴いたことがないので、どんな音楽なのかわからない)
ミュージシャンとしての活動の他、詩人としても活躍しているそうだ。

そしてtaraのアルバムにもゲスト参加しているidaから今回Ida Pearle、Liz Mitchellの2人がゲストとして参加している。



このアルバムを一言で言うと「自然」だ。

2人のヴォーカルはとても自然体だし、サウンドも温かみが感じられる。
ニューヨークの北部の森の中の小屋で録音されたアルバムというのもなんだか納得できる。

基本はアコースティック・ギターやバンジョーに2人の歌が重なるスタイル。
そこにアコーディオンやヴァイオリンなどいろいろな音が重なる。音の重なりはあるけれど、うるさくならず空気のようになじんでいるので、歌が上手く引き立てられていると思う。

適度なペースでしっとりと進んでいく。曲も長すぎず短すぎず、全てがすっぽりと上手くはまっている感じ。


どちらかというと暗いイメージなのかもしれないが(私が聴く音楽は暗いものが多い。基本的に暗い人間が選ぶ音楽なので仕方がない、と開き直ろう)、彼女たちの美しい歌声と、ぬくもりのあるサウンドがあるので、どんよりと重く漂う感覚はない。
(あくまでも私の感覚なので注意が必要かも?)


私がtaraの作品を何故好きなのかというと、ソロであれ、このretsinであれ彼女の作品には愛情が感じられるからだ。
楽器の演奏や歌、アレンジや録音、さらにはアートワークまで全てを手掛けているというのもあるかもしれない。

でも、それとは別に音の1つ1つがとても丁寧に扱われている感覚がある。きっと私はそこにぬくもりや安心感を覚えるのだろうと思う。

深くまで入り込んでくるような押し付けがましさがないし、まとわりつく感じもない。何か奥ゆかしさみたいなものを感じる。
それが美しくて切なくて好きだ。

とても心地よい音楽だと思う。

PILLOW 

pillow

少し前にpillowの話題が出たので、今日は彼らの2005年リリースの1st「pillow」について書いてみる。

まず、pillowはベルギーのバンド。

メンバーは以下の5人

aurlien (dr)
sylvain (key, g)
cedric (b)
dimitri (g)
guillaume (g)


2004年から活動しているらしい。

彼らが影響を受けたアーティストとして、Explosions In The Sky、Interpol、 dEUS、 Radiohead、 GYBEなどの名前が挙がっている。

私の感覚ではExplosions In The Sky、GYBE、Mogwaiに近い感じがする。


このpillowというバンド、曲の構成が上手いというか、盛り上がりの部分に持っていく前の一瞬の音が素晴らしい。
どちらかというと、じわじわ時間をかけて盛り上げていくタイプではなく(曲自体が短めだというのもあるが)わりと急にテンションが上がるタイプだと思う。


静かに落ち着いた感じの部分と感情的な部分の差が激しい曲もあるのだが、不自然な感じはあまりしない。
「ここが曲の見せ場」というところがはっきりしていて、起伏があるので聴いていて退屈になることがない。

感情的というか、破壊的な音を出しながらも繊細さや美しさも見えるところが素晴らしい。

ギターの音も良いのだが、いろんな表情を見せるドラムが好きだ。


曲の後半から広がってくるサウンドが心地よい2曲目「enjoy」

物悲しく幻想的なメロディーから、突如疾走する3曲目「corner fire」

細かく刻まれるドラムから始まり、グルーブを増して加速していく9曲目「allah deus」


どの曲も陶酔できる素晴らしい曲だと思う。



試聴はこちら(オフィシャルサイト)


my spaceでも試聴できます。


RADIOHEAD 



radioheadの93年リリースの1st「pablo honey」

最近やっと暖かくなってきたので、昼休みに散歩がてら音楽を聴いている。

なぜか最近radioheadが気分に合うようで、散歩の時はひたすらこのアルバムを聴く。


私は彼らのアルバムの中では「the bends」か「ok computer」が好きだ。(どちらのアルバムが好きかは気分によって変わる。)

そして、それは今までずっと変わらなかったのだけれど、ここにきて「pablo honey」が一番好きかもしれない、と思うようになった。

困った。

傍から見れば別に困る必要なんて全然ないだろうと言われるのだろうが、私は困るのだ。

ふとradioheadのアルバムを聴きたいと思ったときにどれを聴こうか迷ってしまう。
全部そのときに聴ければいいのだろうが、とてもじゃないけど今はそんな時間がない。

「pablo honey」「the bends」「ok computer」の中から特に好きな曲をピックアップしてCD-Rにでもすればいい、と言われそうだがそれは嫌だ。

まあ、単なるわがままなのですが…。

とりあえず、この人たちは良いアルバムを出しすぎている。


「ロックは退屈だ」とか、いつかトム・ヨークは言っていたが、なんだかんだ言っても彼らの創る音楽の基本は、このアルバムから変わっていないような気がする。

確かに「ok computer」からエレクトロニカ的なアプローチが増えて、「kid A」ではさらに鮮明になった。「amnesiac」「hail to the thief」では突き進んでしまって完全に独自の世界に入り込んでしまった感じもする。


これは私が個人的に思っていることなので、適当に聞き流してもらいたいのですが、言葉がなくても伝わる音楽をradioheadはずっとやっていると思う。

トム・ヨークのヴォーカルは、radioheadにとって重要なものだと思うけれど、彼のヴォーカルを取っ払ったとしても、やっぱりradiohead以外の何でもないと思う。

音楽そのものがトム・ヨークのヴォーカルのような気がするのだ。


ふぅ〜、あまりに上手く書けないのでこれ以上そのことについて書くのは止めよう。(なんか最近こんなのばっかり)


彼らはあまりにも有名だし、今更私が何を書いたところでどうなるものでもない。
それに、アルバムのレビューはいろんなサイトやブログでやっているので、そういうところを見たほうが参考になるだろう。

最後にこのアルバムで、私が特に好きな曲だけ書いてみる。

一瞬ジェフ・バックリィのファルセットを彷彿させるトム・ヨークの声が印象的な1曲目「you」

微妙な曲調の変化が素晴らしい6曲目「any one can play guiter」

どちらも素晴らしいです。はい。


今年は新しいアルバムも出るようなので、今から楽しみだ。