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プラド美術館展 

postcard


大阪市立美術館で開催されている「プラド美術館展」へ行ってきました。

平日にもかかわらず、人が多くてびっくり。

スペイン絵画を中心に、16~17世紀のヨーロッパの絵画81点が展示されています。


「ボデゴン」と呼ばれる静物画もとてもリアルに描かれていて凄いのだが、やはり人物画に目を奪われる。

ただリアルに繊細に描かれているのではなく、なんだか絵を見ているだけで描かれている人物の品格や、苦悩や、時代背景などが浮かんでくるようで、ちょっと感動しました。


とても印象に残ったのが、上の写真向かって右の「聖アンデレ」
リべーラという画家の作品。
写真は購入したポストカードを撮ったものなのでわかりづらいですが、とても絵だとは思えないぐらいリアルに描かれている。額のしわや、筋肉、皮膚のたるみ具合など、実にリアルで今にも動き出すんではないかと思ってしまった。
物憂げな表情がなんともいえない。
この人の送ってきた人生まで想像してしまうぐらい、強烈なインパクトがあった。


他にもゴヤやグレコなど有名な画家の絵もあったのだが、この「聖アンデレ」のおかげで印象が少し薄れてしまった。


リベーラという画家は今までまったく知らなかったのだが、今回で私の脳に強烈に焼きついた。

こういう新しい出会いがあるから美術館は面白い。

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「パリを愛した画家たち」 

大丸ミュージアム心斎橋で行われている美術展「パリを愛した画家たち」へ行って来ました。

「エコール・ド・パリ」

私は美術的背景には詳しくないので知らなかったが、20世紀初めに諸外国からパリへ渡った画家たちは広くそう呼ばれるそうである。

今回の美術展の図説から引用すると、エコール・ド・パリ(パリ派)の盛期は1920年代で、モディリアニ、シャガール、キスリング、ヴァン・ドンゲン、藤田嗣治らがこれにあたる。


作風に共通性はないが、そこはかとなく哀愁をたたえ、故国の伝統が影を落とし故郷喪失者的雰囲気を持っているという共通性がある。

その意味で、フランス人ながら、ユトリロ、ローランサンもこの仲間とされるらしい。



今回気に入ったものを何点か記事にしてみようと思う。(画像は購入した図説を撮影したもの)


utrillo今回の美術展では1点しか作品はなかったが、やはりユトリロの絵は印象的だった。これはユトリロの「オルジャン通り」

10歳の頃からアルコールを飲み17歳でアルコール依存症になり入退院を繰り返していたと言うユトリロの人生が伝わってくる気がした。
どことなく平面的で淡々としている感じを受けた。


vliminckモーリス・ド・ヴラマンクの「雪景色」

もしかしたら今回の美術展の作品では一番好きかも知れない。
画像ではわかりにくいと思うけれど、はっきりした色彩が目を引いた。暗い色彩なのだけれど、鮮やかさがあって力強さが感じられた。


weisbuchクロード・ワイズバッシュの「バイオリン弾き」

セピア調の色彩で一見するとあまり目立たないのですが、奏者が今にも動き出しそうな勢いがある。この絵を見た時に、この人はどんな曲を演奏しているのだろう、と考えてしまった。絵って素晴らしい。


他にも日本人の作品も多々あった。その時代にたくさんの日本の画家の卵たちが絵を勉強するためにパリへ渡っていたのだと思うと、なぜか感慨深い。
きっとフランスも日本も今ほど便利で自由で裕福ではなかっただろうが、憧れのパリへ渡った日本の画家たちは本当の意味で自由で裕福だったのかもしれない。


そんなことをふと思った美術展でした。

ミラノ展 

昨日は大阪市立美術館で開催されている「ミラノ展」へ行ってきました。

古代彫刻~ルネサンス~近現代美術まで、ミラノの芸術の歴史がわかる様になっています。
時代ごとに分けられていて見やすく配置されています。
平日にも関わらず、わりと人も多かった。(ゴッホ展と比べれば非常に空いていましたが)

絵画も素晴らしいですが、やはり目を引くのは彫刻。

ものすごく細かい。顔や髪などはもちろん、身にまとっている衣服の流れるようなヒダまで、ものすごく細かく彫られていて今にも動き出しそうだった。

とにかく彫刻の前では足を止めずにいられない。



ダ・ヴィンチの作品が少なかったのはとても残念でしたが、「レダの頭部」にはやはり目を奪われる。

これはダ・ヴィンチの「白鳥を抱くレダ」の下絵になったものだということですが、下絵といえどもとても細かく繊細なタッチで描かれていて、充分1つの作品として成り立っているように思う。


あと個人的に惹かれた作品をいくつか。


写真はないが、チェーザレ・ダ・セストの「聖母子と子羊」

色がとても綺麗だった。
セストのこの絵では優しくも逞しい“聖母”という存在がよく描かれていると思う。

ダ・ヴィンチの「聖アンナと聖母子」を模倣して描かれたものだろう。



鳥これはエミリオ・ロンゴーニの「鳥」
額には、セガンティーニの文字が…。
当時、セガンティーニのサインを入れると高く売れたことから、美術商が勝手にセガンティーニのサインを偽造したものらしい。(絵の中のサインはもう消されていたが)
このことで、ロンゴーニはセガンティーニとの友好も絶たれたそうだ。
そのままでも充分素晴らしい作品だと思うけどな…。



この他にも、モランディーの作品なども印象的だった。

気になった方は大阪市立美術館のページへどうぞ



あと今日から、ジョルジョ・デ・キリコ展が梅田で開催されますね。

これも行かねば、と思う今日この頃。

デ・キリコ展のページはこちら




仲田千穂さん写真展「特攻花」 

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昨日、写真展に行ってきました。

仲田千穂さんの「特攻花」という写真展だったのですが、とても良かったです。

「天人菊」という花なのですが、戦争中、特攻出撃する若い兵士たちにこの花がよく贈られたそうです。
そのことから人々が「特攻花」と呼ぶようになったと。


戦後60年経った今でも、この花はずっと咲き続けている。仲田さんが5年間撮り続けた特攻花のいろいろな表情が見えます。

他にも喜界島の鮮やかな空や、風景、住民の方たちの写真もありました。写真から喜界島の風が伝わってくるような感じでした。

でもそんな綺麗な喜界島の空から60年前多くの若い命が飛び立ち、天に昇ったと思うとやりきれない気持ちになります。

とても戦争が行われていたとは思えないほど澄みきった空。

私のように戦争を知らない世代には澄みきった空があるのは当たり前のことだと思ってしまいますが、そうではないんですよね。

そこには想像を軽く超越するほどの苦しみや怒りや悲しみがあり、それらを全て含んで今のこの時代があるのだと。

仲田さんの写真をみているとそんなことを考えさせられてしまいました。

全てを失くしてしまわないように特攻花は咲き続けているんだなと思いました。


大阪、東京、喜界島で展覧会が行われているそうです。京都でも予定されているとか。
仲田さんの写真展、写真集についてはこちら(心斎橋アセンスさんのページ)
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