ARIEL KILL HIM 

alpha is down

ariel kill himの2002年リリースの2nd「alpha is down」
(私の持っているのは国内盤です。US盤とは内容が違うので注意!)
<4/20追記:unstoppable lifeのゆうごさんより情報を頂き、国内盤、US盤とも内容は同じであると判明。詳しくはコメント欄参照>


スウェーデンのバンド、leiahのヴォーカルだったDavid Lehnbergのソロプロジェクト。(以前leiahについて書いた記事はこちら


leiahもとても好きなのだが、個人的にはariel kill himの方が好きだ。
メロディーの繊細さがこちらの方がよく出ているし、なんだかいい具合に力が抜けている気がする。



彼がmineralの影響を受けたと言っているのがよくわかる。
なんとなく(少し)空気がmineralの2ndに近いものがある。


全体的にはゆるやかな感じで進む。

チェロ、ヴァイオリン、ピアノなどが使われていて、しっとりとした、じわじわ浸透してくるような音の空間が創られている。
美しく響くギターも良い。

Davidの少し掠れた様なハイトーン・ヴォイスが引き立てられ、充分に生かされたアルバムだと思う。


1曲目「dynamo」の冒頭でDavidの声が聴こえた瞬間からこのアルバムに引き込まれてしまう。
静かな空気から、グッと感情の波が高くなるところは鳥肌ものだ。(私が個人的にこういう曲の構成が好きなんだと思う…)

5曲目「bevinson in winoka」のトランペットの音が好きだ。(勝手なことを言わせてもらうと、この曲はヴォーカル無しでも良い気がする)

6曲目「katla」はこのアルバムの中で一番好きな曲。特に後半のサウンドに広がりが出てくるあたりが良い。



全体的にはもう少し音の起伏があってもいいような感じだが、それは次のアルバム「in the pyramid」で解消されているので、このアルバムはこれでいいのかもしれないと最近思うようになった。


このアルバム、アマゾンではUS盤しか取り扱いがない様で、¥3000を越す値段がつけられていてびっくりした。US版は品薄になっているらしい…。

HMVではどちらも取り扱っているようなので、こちらのリンクを貼っておきます。

HMVのページはこちら

AUDIOTRANSPARENT 

audiotransparent

audiotransparentの2003年リリースの1st「audiotransparent」

このaudiotransparentはオランダの5人組。

ポストロックとかスロウコアとか、その辺の音。


これは私の心の琴線に触れた。



メンバーは以下の5人。

bart looman (vo, b)
michel weber (dr)
gijs van veldhuizen (g, vo)
andreas willemse (piano, violin, vo)
chris van der ploeg (g)


ライナスレコードさんのレコメンドによると、彼らはsigur rosやlowやred house paintersに影響を受けたらしい。
それはもう、当然のように私の心の琴線に触れるはずだ。

でも、私はこのアルバムを聴いている限りではsigur rosに影響を受けているという感じは受けなかった。

きっと私の勝手な思い込みだろうが、sigur rosというバンドはもっと形がぼやけていて、不明瞭なところがある。(もちろん悪い意味ではないですよ、念のため)
このaudiotransparentは明確に自身の音楽性みたいなものを打ち出している感じがする。
わかりやすいというか、聴いていて確かな手ごたえみたいなものを感じることができた。


なんだか話がわかりにくい方向へ進みそうなので、sigur rosの話はここで止め。


で、このアルバムの感想。

私事で申し訳ないのですが、私はどうもここ最近ヴァイオリンの音に反応するらしい。

dirty three(dirty threeについて書いた記事はこちら)ほどではないが、このアルバムも歌うヴァイオリンが聴ける。
静かに響くヴァイオリンの音が心地よい。しかも主張しすぎないところが素晴らしい。



そして、また私事ですが、最近気分によって「うた」がとても邪魔になることがある。

いろんなバンドやら何やらのCDを聴いていて、

「この曲、ヴォーカルがない方がいいのに」

と生意気にも思ったりすることがよくある。


でもこのアルバムにはそれがない。何ならもっと歌ってくれてもいいとすら思う。

哀愁のあるメロディーに乗って、憂いを含んだ美しいヴォーカルが聴こえる。
「うた」は素晴らしいものだと改めて思わせてくれる。
その部分に限って言うと、early day minersやaqualungと同じものを持っていると感じる。


特にアルバムの中盤以降は素晴らしい。
サウンドも、哀愁感たっぷりのメロディーも、もちろん「うた」も。

今、私の欲しているもの全てがこのアルバムに詰まっていると言っても言い過ぎではないぐらいぴったりと呼吸が合った。


気になった方はぜひ試聴してみてください。

このアルバムの曲は聴けませんが、何曲か試聴できます。
試聴はこちら(myspace)

このアルバムの曲が何曲か聴けます。(videoも含めて)
living room record


DYKEHOUSE 



dykehouseの2004年リリースの2nd「midrange」

Mike Dykehouseという人の1人ユニットらしい。


以前からずっと記事にしようと思っていて忘れていた。


一時期、このアルバムばかりを聴いていた時期がある。最近思い出したようにまた聴いているのですが、やっぱり好きだ、この音。




dykehouseのこのアルバムを紹介しているところでは、大抵

「シューゲイザー+エレクトロニカ」

と書かれている。


全くその通り。
私も他に良い表現が思いつかない。


発売当時、タワレコかHMVかは忘れたが、「マイブラ2号」みたいな紹介のされ方をしていて気になって買ってしまった。(そういえば、ALL NATURAL LEMON&FLAVORSと言うバンドもマイブラを引き合いに出されていて、思わず買ってしまった記憶がある…)

確かに、マイブラっぽい甘さみたいなものがある。でもマイブラほどゆらゆらしている感じはない。


1曲目from the cradleのじわじわ広がってくる宇宙空間を感じさせる短いインストから始まり、独特の浮遊感とポップなメロディー、ザラザラした音の感触を残しながら進んでいく。

いろんな音を組み合わせ、引き伸ばしたり歪めたりしながらもアルバム全体の空気はまとまっている。


このアルバムを聴いていると、なんとなく気分が上向きになる。

UKっぽい内にこもった様な雰囲気を出しながらも、やっぱり最終的には楽しい感覚が残るのは、彼がアメリカ人だからだろうか?(一概にそうは言えないが、私の中ではやっぱりアメリカ人は陽気、という感覚がある)



だいたいこれを一人で宅録で作ってしまったというところが面白い。
きっと楽しんで作ったんだろうな〜。そして彼はシューゲイザーと言われる音楽が好きなんだろうな、と思ってしまった。

そんなアルバムです。


DIRTY THREE 



私が更新をサボっている間に、気付けば3月に突入。
早いですね。

最近は黙々と勉強の日々を送っていました。

普段使わない頭をフルに酷使しているせいか、なんだか最近妙な疲れ方をしている。
体の疲れというのは一晩眠ると何とかなるものだけれど、脳の疲れや精神的な疲れはどんどん蓄積されていくように思う。

楽天家の私でもこういう風に感じるのだから、そうじゃない人たちはとっても大変だろうと思う。



前置きが長くなったが、今私が感じている「疲れ」を緩和してくれるのがこのアルバム。

dirty threeの「ocean songs」

dirty threeはオーストラリアのインストバンド。ヴァイオリン、ギター、ドラムの3ピースで構成されている。


このバンドも私にとって、とても重要なバンド。
初めてdirty threeを聴いた時は、「退屈」にしか感じなかった。(私にはこういう事がよくある)

そもそも、その頃はインスト自体が嫌いだった。歌も入っていないのに何が面白いんだろう?と思っていた。
たまたま中古屋で安く売っていて、何も知らずに購入したのだと思うが、完全に聴く時期を間違えていた。インストが嫌いなのに聴いたって少しも面白くないからだ。


初めから脱線してしまったようなので、話を戻そう。

私はdirty threeのアルバムを全部聴いたわけではないが、聴いたことのある数枚の中では、この「ocean songs」が群を抜いて好きだ。

ヴァイオリンに重点が置かれ…というかヴァイオリンがこのアルバムを支配していると言っても過言ではないと思う。

ゆっくりと静かに進んでいくが、不思議と「ゆったり」というイメージはない。

美しくて雄大なのだけれど、ただ聴いていて「美しい」という幸せな気分になれるものではないと思う。
物悲しくもあり、感情的でもあり、追い詰められるような緊迫感もある。


轟音なわけでもない。
めまぐるしく展開が変わるわけでもない。
勢いを感じられるものでもない。


なのに、感情を激しく揺さぶられる音楽。

時には体温を奪われるようであり、時には発熱しそうでもあり…。



これは私の超個人的な想いだけれど、ジェフ・バックリィの「うた」とdirty threeのヴァイオリンの「うた」は重なって聴こえる。

言葉で言い表すのがとても難しいのだが、この2つに同じものを私は感じる。

何年聴いていても良さが衰えない。むしろ聴くたびに良さを痛感するアルバム。

EUPHORIA 



今日はeuphoriaの2005年リリースの「eternal gift from the moment」を。


このeuphoriaは日本のバンド。


私はあまり邦楽を聴かない方だと思う。
邦楽でまともに聴いているものといえば平井堅ぐらいだろうか。

そんな私が、久々に邦楽のCDを買った。何年ぶりかしら…。



彼らの音楽を知るきっかけになったのはmy space。

私の好きなバンドのプロフィールページを覗くと、大抵euphoriaもそこにいる。
あまりに趣味がかぶるのでeuphoriaのプロフィールページを覗く。

何曲か試聴ができるので聴いてみたら、これがとても好感触。

何度も重ねて聴き続けて、かなり私の好みの音だと確信した。

そこで早速彼らにメールを送ってみることに。

すると彼らも私のページを覗いてくれたらしく、「音楽の趣味いいね」みたいなコメントまで頂けた。



…前置きが長すぎたが、とにかく彼らの音楽に出会ったのはそんな感じ。


で、肝心の「eternal gift from the moment」


このジャケットが彼らの音をとてもよく表わしていると思う。

優しく穏やかな光が射す世界。


ジャンルで言うとポストロックになるようだ。
私のイメージではアンビエントというのが一番しっくりくる。(あくまでもイメージだけど…)


美しく繊細なメロディーと浮遊感。

空に吸い込まれて消えてしまうかのような儚さ。

ゆったりとした時間の流れを感じさせる曲の数々。


インストが主体だが、何曲かはヴォーカルが入っている。

またそのヴォーカルが独特の浮遊感を持っている。
(というか、私があまり日本語の歌を聴きなれていないからそう感じるのかもしれないが)



個人的には前作「silent roar」がとても好きだが、穏やかさ、優しさを求める時に聴くのはこの「eternal gift〜」の方だ。

euphoriaという言葉の意味は「陶酔感、至福感、幸福感」というようなものらしい。

このアルバムは、まさに彼らのバンド名そのものの音だ。


試聴はこちら(オフィシャルサイト)